レーザー加工機の電源を入れた後に行われる「初期動作」
レーザー加工機の電源を入れてしばらくすると、レーザーヘッドがゆっくりと加工テーブルの周囲に沿って動きます。これを「初期動作」と言います。
電源を入れてすぐにヘッドに触れようとしたり、材料を設置したりすると、初期動作中のレーザーヘッドと接触してしまい、故障や怪我をする恐れがあります。
初期動作が終わるのを待ってから、作業を開始しましょう。
加工テーブルに材料や治具を置いたまま電源を入れると…
加工テーブルの上に材料や治具などが置かれている状態で電源を入れる場合も注意が必要です。
初期動作時にレーザーヘッドが接触して、ヘッドやオートフォーカスピンが破損したり、レーザーが出なくなってしまったり、材料を傷つけてしまうといった恐れがあります。
電源を入れる前に、ヘッドが接触する高さのものが加工テーブルに置かれてないか、チェックするようにしましょう。
初期動作の前に、加工テーブルを任意の高さまで下げる方法
レーザー加工機の電源を入れた後、初期動作の前に加工テーブルを任意の高さだけ下がるように設定することができます。
1.F4(Func)を選択する
電源を入れて、待機画面になるのを待ってから押しましょう。
2.「machine setting」を選択する
十字キーでカーソルを移動させて、「Enter」ボタンで選択します。
3.「Table down」を選択する
「2」と同様に、カーソルで項目を移動させて、選択します。
4.設定を「YES」にして下げる高さを指定
「Table Down」をYESに設定して、「Distance」へ高さを入力します。
5.F4(Save)を選択する
保存後、機械を再起動させると、設定した内容が反映されます。
加工テーブルを下げる設定のメリット・デメリット
メリット
初期動作時、レーザーヘッドが材料や治具に接触する恐れを未然に防ぐことができます。
加工する素材が頻繁に変わる(多品種を加工する)お客様に適しています。
デメリット
初期動作にかかる時間が、テーブルが下がる分、長くなります。
テーブルが下がるので、都度オートフォーカスで焦点距離を合わせる必要があります。
※薄い素材(紙や革など)だけを加工される方は、初期動作時にヘッドが材料にあたるリスクが低いので、設定するメリットは小さいです。
会報誌「コムネットニュースレター vol.57」をデジタル化したブログ記事はこちら
※こちらの2019年5月9日(木)にお客様に紙面でお届けした会報誌「コムネットニュースレター」vol.57(2019年5月号)に収録しているコンテンツを、デジタル化してバックナンバーとしてブログ記事へ掲載しております。
「コムネットニュースレター」vol.57のコンテンツ一覧
資料ダウンロード配布・無料コンサルティング受付中
レーザー加工機の選び方をまとめたガイドをプレゼント中!
目的・コスト・サポート、各内容ごとにレーザー加工機選定のポイントを「加工機選びで失敗しないコツ」としてまとめたここでしか手に入らない資料です。
レーザーカッター・レーザー加工機の無料コンサルティング
レーザーカット加工機に関して無料コンサルティングを実施しています。加工機選びはレーザーカット事業の第一歩にして一番の肝です。コムネット株式会社はお客様の最適な加工機選びをお手伝い致します。