レーザーカッター・レーザー加工機の無料コンサルティングを行っているコムネットが定期的に配信しているレーザーメンテナンス講座です。
今回は、レーザーカッターで塩化ビニル(塩ビ)を加工してはいけない理由を解説します。

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レーザーカッター・レーザー加工機の基本を知りたい方は、レーザー入門ガイドをご覧ください。
レーザーでできること、加工できる素材、導入されている業界などを体系立ててご紹介しています。

塩化ビニルを加工すると、人体・機械本体に有害なガスが発生します

塩化ビニル(または塩化ビニール、塩ビ)を燃焼させると、ガス(塩化水素)が発生します。
このガスは、人体に有害な上に腐食性が強く、金属は錆びつき、樹脂を劣化させてしまう作用があります。

レーザー加工機を構成するあらゆる部品を劣化させるため、機械の寿命が著しく低下してしまうのです。

下の写真は、塩化ビニルを加工した際の機械の一部です。樹脂の表面は劣化してしまい(白くポツポツとなっている部分)、ミラーもコーティングがくもってしまっています。

レーザーカッターで塩化ビニル(塩ビ)を加工してはいけない理由:レーザー加工機の部品を劣化させ、機械の寿命を著しく低下させてしまいます。

加工する素材に塩化ビニルが含まれているか確認する方法

塩化ビニルを含む素材を燃焼させると、刺激臭や黄色い煙が発生します。
塩化ビニルが含まれていると考えられる素材は、事前に火であぶってみて確認しましょう。

ただ、含有量が少ないものは、臭いや煙もわずかなので少し燃やした程度で判別するのは危険です。
塩化ビニルが含まれると考えられる素材は、必ず製造元に確認するようにしましょう。

加工する素材に塩化ビニルが含まれているか確認する方法

手軽にチェックできる便利グッズも販売されています。詳しくは下記の記事をご覧ください。

「気づかずに、塩化ビニルをレーザー加工してしまった!!」ときの対処方法

確認が不十分だったり、もともと加工していた素材でも、製造元の仕様変更などで、気づかずに塩化ビニルを含む素材を加工してしまった場合は、すぐに換気と清掃を行いましょう。

ブロアー・集塵機をしばらく回し続けて、レーザー本体内の換気を十分行いましょう。また、機械内部の各パーツの表面にガスが付着しているので、アルコールティッシュなどで丁寧に拭き取りましょう。

「気づかずに、塩化ビニルをレーザー加工してしまった!!」ときの対処方法

塩化ビニルを含む代表的な製品

  • カッティングシート(含まれていないものもあります)
  • カバン・靴などの表面コーティング
  • 合成皮革(原材料が「PVC」のもの)
  • 文房具・電源コード

塩化ビニルを含む代表的な製品

※塩化ビニルの加工が原因となった修理は、保守対象外(有償)になります。

塩化ビニルを含む素材をレーザー加工することは、禁止させていただいているため、塩化ビニルの加工が原因となった修理・部品交換などは、保守契約対象外(有償修理)となります。
詳細は、保守契約書をご確認ください。


会報誌「コムネットニュースレター vol.56」をブログ記事にしてお届けしています

※このブログ記事は、2019年3月4日(月)にお客様に紙面でお届けした会報誌「コムネットニュースレター」vol.56(2019年3月号)に収録しているコンテンツをデジタル化してバックナンバーとして掲載しております。

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