レーザーカッター・レーザー加工機の使い方や選び方をプロに聞きたい方へ。
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透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイントについてご紹介します。
アクリルのレーザー加工品質を向上させたい方、アクリル加工にレーザー加工機の導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
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目次
レーザーカッター・レーザー加工機の使い方や選び方をプロに聞きたい方へ。
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カッティングテーブルから浮かしてカットする
カッティングテーブルに直接置いた状態でアクリルをカットすると、素材を貫通したレーザーが、テーブルにはねかえって素材の裏側に当たり、傷をつけてしまいます。
このレーザーの「はねかえり」は、素材をテーブルから3~5mm程度浮かした状態でカットすることで、防ぐことが可能です。
素材を浮かす方法としては、ハニカムテーブルやグリッドテーブルに専用の「治具(じぐ)」(アクリル製のきのこ型が有名)を差し込んで、その上に素材を置く方法が広く用いられています。
![レーザーのはね返りで傷ついたアクリルの裏面|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/acrylic-damaged-by-laser.jpg)
![治具でカッティングテーブルから素材を浮かせて加工します|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/setting-for-laser-processing-acrylic.jpg)
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カットのスタート位置に気をつける
アクリルのカット断面には、カットをスタートした位置に、筋のようにカットの跡が残ってしまうことが多いです。(透明のアクリルは特に目立ちます。)
このカット跡を目立たたないようにする対処法として、加工データをCorelDRAW(グラフィック編集ソフト)で編集して、カットのスタート位置を変更する方法があります。
例えば、簡単な図形は、頂点にスタート位置を指定すると目立ちにくくなり、複雑なカットデータは、内角にスタート位置を指定すると、カット跡を隠すことができます。
![筋のようなレーザーカット跡が残ったアクリル断面|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/line-by-laser-processing-acrylic.jpg)
![レーザーカット跡が目立ちにくいのスタート位置|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/start-position-to-prevent-line.jpg)
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アクリルの種類(キャスト・押し出し)を確認する
アクリル板は、製法の違いによって「キャスト板」と「押し出し板」の2種類に分けられます。
価格や性質、加工の仕上がりがそれぞれ異なるので、加工用途によって使い分ける必要があります。
カット加工では、5mmまでの厚みなら、やわらかく簡単な加工がしやすい「押し出し板」が適している場合が多いです。
8mm以上の厚みになると、カットするのにパワーが必要になる分、「押し出し板」だと断面が溶けてしまうので、「キャスト板」を使用することが多くなります。
![アクリル(キャスト板)のレーザーカット断面の仕上がり|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/section-laser-cutting-acrylic-cast.jpg)
![アクリル(キャスト板)のレーザーカット断面の仕上がり|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/section-laser-cutting-acrylic-extrude.jpg)
彫刻加工の場合、「押し出し板」はうっすらと浮かび上がるだけで、彫刻加工に適していません。
必ず「キャスト板」を使用しましょう。
お客様から加工する材料を支給される場合、あらかじめ「キャスト板」を支給するようにお伝えしておくことも大切です。
総合的に見ると、レーザー加工には「キャスト板」が適しているのですが、価格が「押し出し板」の倍ほどになります。
加工用途(求められる加工品質)とコストの両方を見ながら、適したアクリル板を選択しましょう。
![アクリル(キャスト板)のレーザー彫刻の仕上がり|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/quality-laser-engraving-acrylic-cast.jpg)
![アクリル(押し出し板)のレーザー彫刻の仕上がり|透明アクリルをレーザー加工するときに気をつけるポイント|レーザー加工道場](https://www.comnet-network.co.jp/uploads/2020/10/quality-laser-engraving-acrylic-extrude.jpg)
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