レーザーカッター・レーザー加工機の無料コンサルティングを行っているコムネット 第3営業グループの磯野です。
さまざまな素材に加工ができるレーザー加工機(レーザーカッター)ですが、今回は皮革(レザー)にレーザー加工する際のノウハウや注意点をご紹介します!
皮革(レザー)は、天然皮革・合成皮革・人工皮革と多くの種類があり、世の中で幅広く活用される素材のひとつです。財布・名刺入れ・カバン・ベルトなど革から作られているものはたくさんあります。
レーザーカッター・レーザー加工機の使い方や選び方をプロに聞きたい方へ。
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目次
皮革のレーザー加工は、彫刻・刻印・カット(切断)のどちらにも幅広く活用されています。
皮革(レザー)のレーザー加工でよく目にするのは、名前やロゴマークなどのデザインを彫刻・刻印する加工です。レーザー加工機のスピードやパワーを調整することで、彫刻の表情を変えることもできます。
スピードを落とし、レーザーパワーを上げると深い彫刻になりますし、焦点距離を少しズラしてやることも有効です。
また、カット(切断)にも活用されていて、特に細かく複雑なカットは手作業ではできないので、レーザーカッターの大きな強みです。
また、上のサンプル画像のように、異なる色の革を貼り合わせて、レーザー彫刻した部分だけ色が現れる「2層レザー」という商材を使うと、一味ちがった商品を製作することができます。
「2層レザー」は、弊社のオンラインショップ「CNマート」でも取り扱っている人気商品です!
2層レザーシート「aMagic」|コムネットのオンラインショップ「CNマート」
皮革をレーザー加工した後の汚れをきれいにするコツ
レーザー加工は熱で加工するため、レーザー彫刻・レーザーカットどちらも加工した部分は焦げます。
焦げた部分をきれいにする後処理をおこなう際、綺麗な部分まで汚れが広がってしまった…など失敗した経験がありませんか?私もあります。
その場合は、マスキングテープを貼ってからレーザー加工すると、加工時に着く汚れが皮革全体に付着しなくなるので便利です。
カットした際の断面は、汚れを綺麗に除去してからコバ(木端)を磨き上げると綺麗になるのでお試しあれ!
本革の特徴・レーザー加工する時の注意点
- 天然素材のため、種類がとにかく多いです。素材によって性質が異なるため、一定の数値で加工することが難しいので、必ず材料ごとにテスト加工をおこなった後に本番の加工をするのが吉でしょう。
- レーザー加工すると変形してしまう場合があります。レーザーによる熱によって変形する場合があります。その際には、パワーを下げて、かかる熱量を抑えて加工し直してみましょう。
- クリーナーによって、質感が変わったり、シミになってしまうことがあります。素材によって相性がよくないクリーナーがあります。端材(破材)でクリーナーの効果を確かめてから使うのがよいでしょう。
合皮(合成皮革)の特徴・レーザー加工する時の注意点
- 合皮は通常、布の層で構成されているので、本革に比べて形が安定していて取扱いが簡単です。
- 湿らせたティッシュやスポンジで拭くだけで綺麗になります。
- 合成皮革は、PVCとPUの2種類があります。PUはポリウレタンなので、レーザー加工に適していますが、PVCは塩化ビニルを含む素材なのでレーザーで加工はできません。
以上、皮革をレーザー加工するときの注意点でした!
レーザー加工機を使えば、様々なデザインをレーザー刻印・彫刻することでオリジナルの革製品を作ることができます。
少し加工を施すだけで全然違ってくるはずなので、ぜひチャレンジしてみてください!
レーザーカッター・レーザー加工機の基本を知りたい方は、レーザー入門ガイドをご覧ください。
レーザーでできること、加工できる素材、導入されている業界などを体系立ててご紹介しています。