2021.03.22更新 : 2019年6月5日に公開したコンテンツ内容を更新しております。
レーザーカッター・レーザー加工機選びの無料相談を受け付けているコムネットのプロダクトサポートグループの藤田です。
コムネットのサイン展示会ブースに展示していた、デザインパネルの作り方を紹介したいと思います。
レーザー加工機・レーザーカッターの使い方や選び方をプロに聞きたい方へ。
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レーザー加工機・レーザーカッターの基本を知りたい方は、レーザー入門ガイドをご覧ください。
レーザーでできること、加工できる素材、導入されている業界などを体系立ててご紹介しています。
目次
レーザー加工機でデザインパネルを制作するきっかけ
弊社では台湾のGCC社製、イタリアのSEI社製のレーザー加工機を輸入・販売しており、イタリアのSEI社より、デザインインテリア、内装のレーザー活用事例が増えているとの情報をゲット!
イタリアSEI社製レーザー加工機ユーザーの活用事例:BOTTEGA LASER様
BOTTEGA LASER様
https://www.bottegalaser.com/
BOTTEGA LASERでは、アクリル・木材・薄い金属まで切れる高出力機SEIシリーズ MERCURY 609を使用して様々なものを作っています。
木材や金属などをカットしたり、アクリルで作成した導光板と組み合わせた壁面装飾や、間仕切りなどに利用されているようです。
海外では「JOB SHOP(ジョブショップ)」という業種が存在します。
これを日本語で訳すとすれば「ものづくりの何でも屋」のようなニュアンスでしょうか。
サイン、内装業の方が仕事の幅を広げたイメージです。
デジタル加工機が進化することで、海外では新たな業種として確立されているようです。
そんな海外で流行りのデザインパネル製作にチャレンジです。
1.「Pinterest(ピンタレスト)」でデザインのリサーチ!
どんなものを作るかイメージをつかむために早速「Pinterest(ピンタレスト)」で検索します。
今回の検索ワードは「Laser cut Wall」で壁面の装飾の事例を探します。
色んな事例が出てきますね。
ここで赤枠の部分に注目!
「Design」「Wood」など追加検索項目が出てきます。
これで使用材料などで絞り込むことができます。
ちなみにデータや、完成品を購入したいときは「Etsy」を追加ワードに入れると見つけやすいです。
イメージがつかめたところで制作にかかります。
2.レーザー加工機とMDF・アクリルをそろえて、デザインウォールの制作開始!
デザインウォールを展示したブースイメージはこちら。
ブースの中央に設置されている木のパネルと、左側3枚の壁面パネルを制作していきます。
使用材料
- MDF 3×6判(910 × 1,820 × 5.5mm、2,500円程度/枚)×5枚
- 透明アクリル 3×6判(910 × 1,820 × 5mm)×1枚
使用機種
SEIシリーズ MERCURY 609 (1530 400W)
まずはMDFをズバズバ切り出していきます。
左側に設置する3枚のパネルは、どれも1枚あたり15分から20分で切り出しが完了します。
レーザーのいいところは何といってもシャープな切り口です。
刃物を使用するNCルーターとは違い、内角や細い線もきっちり表現可能です。
四隅に壁面取付用の穴をあけてカット完了。
必要な部分を取り外すと...
きれいに切りカスだけ残ってますね。
レーザー加工していて気持ちいい瞬間のひとつです。
- レーザーは非接触なので、材料を固定する必要がない
- 切削と違い焼き切るので、削りカスがなく後片付けが楽
- 刃物と違い材料、データに合わせて刃物を交換する手間がない
単純な加工時間の比較だけではない加工の前後工程の時間短縮、人手の軽減にも役立ちます。
パネルの切り出しが完了です。
3.レーザーカットした壁面パネルに、ひと手間加えて…目指せ!高見え!!
今回はMDFをレーザーカットして終了ではなく、塗装をすることでMDFっぽさ(安っぽさ)をできるだけなくしてみます。
(1)レーザーカットした木製壁面パネル+塗装
塗装をすると断面の焦げも分からなくなるので、一気にMDFっぽさがなくなります。
(2)レーザーカットした木製壁面パネル+下地+塗装
表面の質感を変えるためにホームセンターなどのDIYコーナーでも手に入る下地材を塗ってみます。
1,000円程度で販売されています。
刷毛で塗っていくのですが、水で溶かした紙粘土を塗ってるような感覚です。
刷毛やスポンジなどで自由に模様を付けます。
刷毛などは水で洗えるので処理も楽でした。
完全に乾いたら上から塗装します。
▲ザラザラベース使用
▲デコボコベース使用
▲デコボコベース使用
取り付けた様子がこちら。
少し厚めに下地を盛ってみました。
線の重なりを表現できればと思い、刷毛で線をなぞるよう下地を塗ってみました。
(3)アクリルにレーザーでドットを彫刻し、面発光させる「導光板」と組み合わせ
面全体を均一に発光させて、バックライトとして使用されることが多い導光板ですが、レーザーなら自由設計で意匠性を高め、敢えてデザインとしてドットを見せていくなど表現の幅が広がります。
高見え=高く売れる=利益率アップ!
展示会場で「MDFに見えないね」とのお声を頂けたので、MDFで制作したデザインウォールは高見え成功ですかね。
高見え=高く売れる=利益が出るということで皆様もレーザーカットにひと手間加えて、よりデザイン性の高い、より利益率の高いものづくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
使用したレーザー加工機:SEIシリーズ MERCURY 609
レーザー加工機 SEIシリーズ MERCURY 609
最高精度を誇るレーザー加工機の最高峰
SEIシリーズ MERCURY 609
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【併せてお読みください】 SEIシリーズ MERCURY 609の導入事例
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