私事ですが、この12月に満63歳となりました。
ついこの前に還暦を迎えたばかりと思っていたのですが、月日の流れる早さをコロナ禍でさらに早くなったように感じています。

さて、毎朝の習慣として、近隣の公園を30分ほど歩いています。
神戸は「国際デザイン都市」のひとつで、世界の耳目が集まる美しい都市です。
また、海と山が隣接しており、とても住みやすい街です。

しかしながら、この頃歩くたびに感じることは、食品ゴミや空き缶、煙草の吸い殻などのポイ捨てが増えたことです。何かのニュースで「花の都パリ」でも同様の問題が起こっていることが載っていました。
どこも似たり寄ったりの状況のようです。

明治初期に日本を訪れた旅行家のイザベラ・バードは、その著書「日本紀行」の中で、古き良き日本を描いています。
そこには近隣の住民同士が、自分の家だけでなく、隣家前の路上を毎朝掃き掃除を行う様子が描かれています。そして、美しい日本の景色と、その風習を絶賛しています。

少し前まで日本人が当たり前のように行っていた良き風習が、いつの間にか身勝手な悪習に様変わりしてしまいました。恥ずかしながら、コロナ前には「海外からの旅行者によるポイ捨て」と勘違いしていました。
まさか、日本人によるものだとは思ってもいませんでした。

私たちは、こんな日本人が増えたことを憂い、なぜそうなったのかを真剣に考えなければならないと思います。私見としては、「教育」の問題ではないかと思慮しています。

日本は、世界に冠たる「5S発祥の国」でありながら、その根本的な教育が疎かになっているのではないでしょうか。 年末の大掃除を前にして、一灯照隅の志で会社での5Sを、改めて真剣に取り組んでいこうと、決意を新たにしている次第です。

※こちらの内容は、2021年12月初旬にお届けした会報誌に掲載された内容をご紹介しております。

会報誌「コムネットニュースレター vol.70」をブログ記事にしてお届けしています

※このブログ記事は、2021年12月にお客様に紙面でお届けした会報誌「コムネットニュースレター」vol.70に収録しているコンテンツをデジタル化してバックナンバーとして掲載しております。

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