レーザー加工機は誤った方法で使用すると人体への影響や周囲へ損害を与える危険が伴います。
そのため、安全に使用していただく対策の一つとして、レーザー加工機にはいくつかの安全装置がついています。

安全装置は、危険な状態での加工を防ぐものであるため、作動させるとレーザー加工ができなくなります。

今回は、GCC社製レーザー加工機に備え付けられている安全装置と、意図せず作動させてしまった場合の確認方法をご紹介します。

緊急停止ボタン:GCC社製レーザー加工機の安全装置

緊急停止ボタンは、緊急時や危険を感じた際、機械の動作を瞬時に止めることができるボタンです。
ボタンを押すと、動作が止まると同時にコントロールパネル上に緊急停止のメッセージが表示されます。
緊急停止状態を解除するまで機械を動作させることができません。

緊急停止状態を解除するには、ボタンを時計回りに回します。
緊急停止用という性質上、押しやすい場所、押しやすい形状で設置されているため、誤って押してしまうことがあります。
意図せず突然加工が止まってしまった場合は、緊急停止ボタンが押されていないか確認しましょう。

※初期動作中に緊急停止ボタンを押した場合は、ボタンを解除した後、機械を再起動させる必要があります。

緊急停止ボタン|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座 緊急停止時と解除時の緊急停止ボタン|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座 緊急停止状態を解除するには、緊急停止ボタンを時計回りに回します。|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座

緊急停止状態を解除するには、緊急停止ボタンを時計回りに回します。

緊急停止時のコントロールパネル(機種や製造年度により、表示文が異なります。)|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座

緊急停止時のコントロールパネル(機種や製造年度により、表示文が異なります。)

キースイッチ:GCC社製レーザー加工機の安全装置

キースイッチは、使用者を鍵の所持者のみに限定し、担当者以外の機械の使用を制限することができる装置です。
ON/OFFの切り替えでレーザーの出力制限をすることができます。

OFFの状態になっているとレーザーが出ないので、使用する場合はONの状態にしてください。
緊急停止ボタンと同様に触りやすい箇所にあるため、意図せずOFFになっている場合があります。

急に加工ができなくなった時はキースイッチがOFFになっていないか確認してみましょう。

キースイッチ|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座 キースイッチは、OFFの状態になっているとレーザーが出ません。使用する場合はONの状態にしてください。|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座

ドアセンサー:GCC社製レーザー加工機の安全装置

ドアセンサーは、機械外部へのレーザー照射を防ぐためのドアが閉まっているかを感知するセンサーです。
ドアがしっかり閉まっていないと操作パネル上部のドアランプが黄色く点灯し、レーザーが出ない仕組みになっています。

ドアを閉めているのにドアランプが点灯する場合は、ドアと機械の間に端材やゴミがはさまっていないか確認してみましょう。
ドアと加工機の間に端材やゴミがはさまり、閉まりきっていない場合もあります。

ドアセンサー|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座 ドアがしっかり閉まっていないと操作パネル上部のドアランプが黄色く点灯します。|急に加工ができなくなった時の確認箇所(安全装置編)|レーザーメンテナンス講座

以上、GCC社製レーザー加工機に備え付けられている安全装置についてご紹介しました。
ご不明な点ございましたら、お気軽にカスタマーサポートセンターまでお問い合わせください。

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会報誌「コムネットニュースレター vol.63」をブログ記事にしてお届けしています

※このブログ記事は、2020年5月にお客様に紙面でお届けした会報誌「コムネットニュースレター」vol.63に収録しているコンテンツをデジタル化してバックナンバーとして掲載しております。

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